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経理に関わる人であれば、IFRSという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
簡単に言えば、世界がグローバル化していく中で、世界共通の会計基準を導入すべきという声が多く上がったため、欧州を中心として急速に勢力を拡大していっている会計基準のことですね。
経理知識で差別化したい全ての人はIFRSの勉強をするべきです。もしあなたがIFRSの知識を持っているのであれば、大手の優良企業へステップアップすることも可能です。
この記事では「IFRS人材が大手優良企業が転職する方法」について書いていきたいと思います。
なぜIFRS人材は優良大手企業・外資企業に転職することが可能なのか?
まずはなぜ、IFRS人材は大手優良企業に転職できる可能性が高いのでしょうか?端的に言えば「IFRSに精通している日本人は少ないから」です。
IFRSに精通している日本人は少ない
グローバルに活動している日本企業の中には、このIFRSという会計基準を用いて財務諸表を作成している会社も多くあり、日本においてもIFRSに基づいて財務諸表を作成することが認められています。
【IFRS適用済・適用決定会社数 (2018年5月現在)】
IFRS適用済み会社数 | 151社 |
IFRS適用決定会社数 | 40社 |
合計 | 191社 |
(出典:日本取引所グループ)
このIFRSについては、なんだかよく分からない、とっつきにくいという理由から勉強している人がまだまだ少ないのが現状です。
しかし特に高年収が期待できるような大手優良企業でIFRSが採用され、IFRSの知識が要求されてきているのも事実です。
大手優良企業でIFRS人材の需要が高まっているにもかかわらず、その需要を満たす人材が中々転職市場に流れてこないというのが実情のようです。
そのため、経理として差別化して高年収を得たいという人にとっては非常に「穴場」な知識となっているのがIFRSというわけです。
IFRS人材は高年収が期待できるという調査結果も
IFRS人材が高年収を達成できていることを立証するレポートがありますので紹介したいと思います。
JACリクルートメントが2011年に日本で初めて国際会計基準(IFRS)人材の年収に関するレポートを発表しています。
その調査結果をまとめると以下のようになります。
会社区分 | 20代 | 30代 | 40代 |
外資系事業会社 | ー | 650万円 | 910万円 |
日系事業会社 | 450万円 | 700万円 | 1000万円 |
監査法人 | 610万円 | 830万円 | 950万円 |
(出典:JACリクルートメントレポートを基に加工)
IFRS人材は非常に高い年収を得ていることが調査結果からおわかりいただけるのでは無いで消化。40代での平均値が900万円を超えていることから、30代後半〜遅くとも40代前半には、年収800万円を達成できます。
IFRS関連の求人情報もどんどん増加しており、IFRS知識があることで転職市場でプラスの評価がされる企業がほとんどですから、IFRS知識を武器に高年収企業に転職するというプランも考えられますね。
IFRS人材は転職をすると年収アップが期待できる
IFRSを武器に転職をすると、年収アップが期待できる理由は以下の3つです。
- 日本基準と米国基準もIFRSに近づいている
- 海外子会社の決算はIFRSベースであることが多い
- 外資でも日系大手上場企業でもIFRS人材が不足している
日本基準と米国基準もIFRSに近づいている
「コンバージェンス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「収斂」という意味の英単語なのですが、会計の世界では、会計基準のスタンダードである国際会計基準に世界各国の会計基準を近づけていこうという動きのことです。
近年の会計基準の改正のほとんどは、このコンバージェンスを意識したものであり、基準の改正を通して、日本基準や米国基準がIFRSに近づいています。
そのため、IFRSの考え方を学ぶことで、日本基準や米国基準の一歩先を知ることができますから、日本基準や米国基準の改正があった時に、いち早く対応策が取れる人材として重宝されるのです。
海外子会社の決算はIFRSベースであることが多い
IFRS人材は日本基準で会計処理を行っている会社でも必要とされています。なぜなら、海外子会社の多くはIFRSベースの決算を組んでいるからです。
連結決算を行う上で重要なのが、子会社の決算や報告が正しく行われているかについて親会社の経理担当者がしっかりとモニタリングすることです。その際に、子会社財務諸表の前提となる会計基準に対する理解が拙いと正しく理解することができません。
また、海外子会社の経理担当者とやりとりをする際にもIFRSの知識は必須です。日本基準ならわかるけどIFRSは良く分からないという経理担当者が多いのが実態ですので、大企業であってもIFRS知識を持った人材を探していることが多いのです。
外資でも日系大手でもIFRS人材が不足している
日本の上場会社の中で、IFRSを適用している会社はグローバルに活動している会社が多いです。業界としては、商社や製薬業といった基本年収が高い優良企業が名を連ねています。
外資系企業でも日系企業でも、今やグローバルに展開していない企業は珍しいので、どこに行くにしてもIFRSの知識が求められます。一方で、まだまだ日本の経理担当者の勉強が追いついていないため、IFRS人材が不足しているのです。
IFRSに誰よりも詳しくなることで、IFRSを適用している高年収企業や、これからIFRS適用を予定している優良企業に転職することも夢ではありません。
IFRS人材が優良大手企業・外資企業に転職するなら転職エージェントを使おう!
IFRSを武器に…といっても実際どうやって大手優良企業に転職すればいいのかについて説明していきたいと思います。
結論から言えば「転職エージェントを使う」ことが正解です。
IFRS人材なら転職エージェントがトップ待遇で優先的に対応してくれる
IFRS人材は大手優良企業が手から喉が出るほど欲しい人材ですから、IFRS人材が転職エージェントに登録してきてきた場合、大手優良企業に紹介をするだけで高い確率で内定まで行くことが考えられます。
転職エージェントもボランティアでやっているわけではありませんから、そのような転職確率の高い候補者を優先して対応してくれるんです。
転職エージェントは成功報酬制をとっており、転職が成功した場合に、転職先の企業から「転職者の初年度年収の○割」という形で報酬を受け取り、それが売上となるわけです。
しかもIFRS人材は年収も高い傾向にありますので、転職エージェントの売上も一発で結構大きなものになるのです。
なので、転職確率が高い鉄板の候補者たるIFRS人材には手厚いサポートをしてくれることが容易に予想できます。
転職サイトで自分で応募するのは時間の無駄
転職サイトを使って多くの求人情報から良さそうな案件を自分で応募し、書類を送って、面接の日程を自分で調整して…なんてことをやるのは非常に面倒くさいです。
しかも転職サイト経由だと、企業の内情がわからない中で入社を決めてしまうという危険性もあります。そもそも転職サイトで公開されている案件は限られており、本当に良い案件というのは転職エージェントが「非公開案件」という形で持っているものです。
転職エージェントを利用すれば、
- あなたのキャリアプランの相談に乗ってくれる
- あなたの希望に沿った会社をマッチングしてくれる
- 求人サイトには決して公開されない非公開案件を紹介してくれる
- 求人票には記載されていない会社情報が手に入る
- 企業に直接聞きづらいこともエージェント経由で質問できる
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削を丁寧にしてくれる
- 応募企業の過去質問事例を保有しており有効な面接対策をしてくれる
- 面倒な面接のスケジュール調整をあなたの代わりにやってくれる
- 給与交渉をあなたの代わりにやってくれる
というメリットがあります。
トップ待遇で手厚いサポートが約束されている転職エージェントを使わないのはもったいなさすぎます。転職サイトで適当に良さそうな求人を選んで応募するよりは確実に自分に合った企業を選ぶことができますよ。
IFRS人材の転職エージェント選びのポイント
IFRS人材が大手優良企業に転職するには転職エージェントを使えばいいという話なんですが、この転職エージェント選びにもコツがあります。
信頼できるコンサルタントと出会えるかが最重要!
転職エージェントを選ぶたった一つの重要なポイントをお伝えしますね。それは、あなたに合った担当者に出会うことです。
合わない担当者に転職活動をサポートしてもらうと、手間が増えるばかりか、場合によっては転職の足枷となることすらあります。
なので、相性の良い担当者に出会えるかどうかは、転職活動を成功させるための重要なカギとなるんです。
相性の良い担当者に出会うための3ステップ
相性の良い担当者に出会うためには、以下の3ステップに沿って転職エージェント選びを進めていくことをお勧めします。
- 転職エージェントに複数登録する
- 登録したエージェントと面談を行う
- 自分に合う担当者がいるエージェントを1〜2社選ぶ
ここで転職エージェントを適当に選ぶと、適当な企業を紹介されたり、大手企業に入るためのポイントからずれたアドバイスをされたり、入ってからめちゃめちゃ後悔する可能性もありますから、転職エージェント選びだけは慎重にやりましょう!
IFRS経験がある経理人材の転職!本当に優良大手企業・外資企業業に転職できる転職エージェントランキング
1位 DODAエージェントサービス:案件の質・量、サポート体制が高いレベルで安定。独占案件も豊富
- 豊富な独占案件を含む質の高さと量を求めるなら
- 自己PRや志望動機をどうすればいいかわからない人
- ハズレが少ない安定した転職エージェントを頼りたい人
経理の転職案件の質・量ともに国内トップクラスなのが、「DODAエージェントサービス」。単純な案件数で言えばリクルートエージェントの方が多いのですが、転職社満足度No.1を謳っている通り、転職支援サービスの質が高いことが特徴です。
特に初めての転職で右も左も分からない人は、自己PRや経理の志望理由といった転職サポートも丁寧に実施してくれますので、二人三脚で頼りになる転職エージェントとなっています。
案件の質・量、転職サポートのレベルと全て高いレベルで安定していますので、転職を考えている人は安心して進めていける点が魅力的ですね。
大手ということもあり、「絶対に転職しなければならない」という雰囲気ではなく、丁寧にキャリア相談をしつつ、最後には自分の選択を尊重してくれる転職エージェントです。
2位 MS-Japan:管理部門特化型転職エージェントで、経理経験者なら利用すべき転職エージェント
- 管理部門に特化した専門的なキャリア相談を受けたい人
- 20代から50代までの幅広い年齢層に対応
- 独自ルートによる希少案件に魅力を感じる人
管理部門特化型転職エージェントNo.1の「MS-Japan」。管理部門に特化しているため、経理業界に対する知識は本当に深いものを持っています。
その知見に基づき、あなたにあった働き方を提案してくれるところが他の転職エージェントとは一味違った特徴になります。
MS-JAPANのキャリア相談を受けてみるときっと「あっこんな働き方ができるんだ!」とか「この企業ならプライベートと仕事が両立できそう!」と言った発見があることでしょう。
特化型転職エージェントにも一つは登録しておくと、経理業界の最新情報が入手できるので、転職活動をする上で非常に便利ですよ。
3位 リクルートエージェント:転職支援実績、案件保有数No.1のとりあえず登録すべきエージェント
- どうせ使うなら転職支援実績が一番のところが良い人
- 求人の選択肢は多い方が良いと考える人
- 老舗企業に転職したい人
数ある転職エージェントの中でも転職支援実績、案件保有数ともにNo.1の業界トップに君臨している「リクルートエージェント」。
リクルートエージェントに登録しておくと、豊富な案件の中から幅広い選択肢の求人を紹介してくれるので、少しでも多くの案件を比較・検討した上で応募企業を決めたいという人にはうってつけです。
また、リクルートエージェントは、採用企業側の知名度も抜群なので、採用の際に「とりあえずリクルートエージェントにお願いしとくか」と考える企業も多く、大手の優良企業が勝手に集まってくる印象です。
昔から転職エージェントとして人材を送り込んでいるので、歴史のある企業とのパイプも太く、老舗企業との取引も活発です。
転職を考える人すべてにおすすめの「とりあえず登録しておくべき転職エージェント」であり、リクルートエージェントを軸に複数の転職エージェントを併用していくべきと言えます。
4位 JACリクルートメント:自分に本当に合う求人をピンポイントで紹介してもらいたいなら
- 希望に合った求人をピンポイントで提案してもらいたい人
- 外資やハイクラス案件に興味がある人
- 一味違ったキャリア相談が受けたい人
大手優良企業や有名外資系企業など、ハイクラス案件に強い転職エージェントが「JAC Recruitment」。経歴に自信がある人にはめちゃめちゃ良い転職エージェントです。
特に優れているのは、
- マッチングの質
- 求人票に書かれていない企業情報
の2つ。JACリクルートメントでは、カウンセリングを重視しており、ひたすら案件を紹介するというスタンスではなく、希望をよく聞き、将来のキャリアプランを定めた上で、ピンポイントで案件を紹介してくれます。
一撃必殺の案件を絶妙なタイミングで繰り出してくる感じです。
また、コンサルタントが企業担当も兼ねているので、企業が本当にどんな人材が欲しいのかということと転職候補者の希望の両方を考えた上で紹介してくれるので、ミスマッチが非常に少ないのです。
海外にも強く、JACだけしか取り扱っていない求人もあります。実際私も使って思ったことですが、他のエージェントと比べてもユニークな案件を持っているので、色々なエージェントを回ったけど、どこも同じような案件しか紹介してくれないという人にもおすすめです。
経歴がイマイチな人には面談を断るなど、若干シビアな一面もありますが、条件を満たす人であれば、絶対に使うべき転職エージェントと言えます。
IFRS人材が優良企業・外資系企業に転職する方法まとめ
この記事のまとめ
- なぜIFRS人材は優良大手企業・外資企業に転職することが可能なのか?
- IFRSに精通している日本人は少ない
- IFRS人材は高年収が期待できるという調査結果も
- IFRS人材は転職をすると年収アップが期待できる
- 日本基準と米国基準もIFRSに近づいている
- 海外子会社の決算はIFRSベースであることが多い
- 外資でも日系大手でもIFRS人材が不足している
- IFRS人材が優良大手企業・外資企業に転職するなら転職エージェントを使おう!
- IFRS人材なら転職エージェントがトップ待遇で優先的に対応してくれる
- 転職サイトで自分で応募するのは時間の無駄
- IFRS人材の転職エージェント選びのポイント
- 信頼できるコンサルタントと出会えるかが最重要!
- 相性の良い担当者に出会うためには複数のエージェントに登録しよう
- IFRS経験がある経理人材の転職!本当に優良大手企業・外資企業業に転職できる転職エージェントランキング
- 1位 DODAエージェントサービス:案件の質・量、サポート体制が高いレベルで安定。独占案件も豊富
- 2位 MS-Japan:管理部門特化型転職エージェントで、経理経験者なら利用すべき転職エージェント
- 3位 リクルートエージェント:転職支援実績、案件保有数No.1のとりあえず登録すべきエージェント
- 4位 JACリクルートメント:自分に本当に合う求人をピンポイントで紹介してもらいたいなら
この記事ではIFRS人材が大手優良企業や有名外資系企業に転職する方法について説明してきました。
IFRS人材は転職市場でも希少性が高く優遇される傾向にあります。そのため、転職エージェントを使わないのは非常にもったいない選択です。
転職エージェントを使うことで、面倒な手続きをあなたの代わりにやってくれますし、何より転職エージェントが保有する非公開案件にアクセスできるメリットは計り知れません。
もしあなたがIFRS人材で年収アップの転職に興味があるのであれば、ぜひ転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
- DODAエージェントサービス→https://doda.jp
- MS-Japan→https://www.jmsc.co.jp/
- リクルートエージェント→https://www.r-agent.com
- JACリクルートメント→https://www.jac-recruitment.jp/
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