- 会計士の転職先を15個も具体的に紹介!
- 成功させる転職先の絞り込み方をわかりやすく解説!
- 他のどこにも載ってない情報で差をつけましょう!
転職先をどうやって絞っていけば良いかわからない…
会計士が転職を考えた時にこのような悩みを持つのは当然です。
なぜなら会計士は色々なフィールドで活躍できるポテンシャルを持っているからです。
監査法人を辞めた同僚や先輩を数人思い浮かべてみてください。コンサルや事業会社、税理士事務所など、色々なところに転職しているのではないでしょうか?
- 転職したいけどどんな方向に行けばいいかわからない
- そもそもどんな選択肢があるか知りたい
- 転職先の選び方がわからない
このような悩みを持つ会計士の方のためにこの記事を書いています。
転職活動をする際の2つの軸、「監査を経験した会計士ができる次のステップ」と「転職先の絞り方」をお伝えしていきます。
会計士の転職先15選:やりたいことで選ぶ
会計士として働く中で「やりたいこと」はなんとなく見えてきているでしょうか。
- コンサル
監査面白くないなぁ。もっとクライアント目線で仕事がしたい。 - 事業会社
色々な会社にアサインされて毎回違う人と働くのが向いてない。一つの会社で腰を据えて働きたい。 - 税務事務所
会計ではなく税務の勉強もしたい。 - 上場準備会社
幅広い業務を経験できて自分の力も試せる環境に移りたい。
このようにやりたいことが実現できるところに転職するのが鉄則。
でも「やりたいことがわからないんだよね…」「全部の可能性を幅広く検討したい」という人もいることでしょう。
会計士としての知識や経験を生かして働ける職場はとても多いです。ここから一気に15個紹介していきます。
会計士の転職先1|事業会社の経理部
まずは事業会社の経理です。会計士として監査する立場から監査される立場になるということですね。
監査時代は既に作られた数値が合っているか検証することが主な仕事ですが、経理は、
- どのように数値を作るか
- そのためにはどんな情報が必要かを判断して
- 関係者を巻き込みながら仕事を進めていく
ところに面白みがあります。
一つの業種とそれに関連する会計基準について深く関わっていけるので、監査法人時代のアサイン先が多く、一つのクライアントの関与度合いが薄いと感じている人にはおすすめです。
大企業であれば社会的インパクトの大きいM&Aなどを経験することもできます。
会計士の転職先2|監査役
監査役は、監査法人の経験がダイレクトに活かせる仕事です。その会社のビジネスを理解しながら適切な業務が行われるよう業務改善をしていくことが求められます。
- 会計監査
- 業務監査
監査役は会計士時代の会計監査よりは業務監査がメインになります。
監査法人とのコミュニケーションも頻繁に行われますので、監査知識を活かしながら新しいことに挑戦したいという人におすすめ。
ただいきなり大企業の監査役になることはほぼ不可能なので、監査法人から転職するなら中小規模の会社に限られます。大企業の監査役を狙うなら、まずは経理や内部監査部門に転職して社内でキャリアを積み上げていくことが必要です。
会計士の転職先3|経営企画部
数値に対する強さや様々な会社の社長ヒアリング経験を活かして、予実算管理や戦略策定などの仕事をする経営企画部に転職する道もあります。
経営企画では経営陣に対して数値を根拠とした有益な情報提供を行うことが目的です。
- 分析が好き
- 経営により近いところで働きたい
このような人に向いている転職先です。経営企画部で会計士の採用をしたがっている会社も多いので経営に興味がある人は転職エージェントに相談してみましょう。
会計士の転職先4|IR(インベスターリレーションズ)部
投資家に有用な情報を提供することが求められるIR部も会計士から転職できる職種です。
会社の魅力や戦略、財務数値をわかりやすく伝えることが求められることです。海外投資家とのやりとりもあるので、英語とされるスキルです。
- 英語を使った仕事がしたい
- 開示が得意だった
- プレゼン資料の作成に抵抗がない
IRはこのような人に合っています。合う人にはとても面白い仕事なので、ピンと来た人はチャレンジしてみると良いでしょう。
会計士の転職先5|フォレンジック
フォレンジックとは不正の調査や分析、不正防止の対策を行う専門分野のことを言います。メジャーではないですが、会計士として差別化・さらなる専門性を追求できる仕事です。
フォレンジックがやりたいという場合には、FASなどのコンサルティングファームや監査法人内のアドバイザリーサービス部門へ転職することが一般的です。
- 正義感が強い人
- 訂正報告書業務を経験したことがある人
なぜ不正が起きるのか?不正を防止するためにはどうしたら良いのか?ということを突き詰めて考えるので、正義感が強い人が向いています。
会計士の転職先6|事業会社の内部統制部
内部統制を評価する部門に転職して、内部統制の評価やプロセスの改善を行うのも一つの道です。監査の一環で内部統制監査を行っているので、非常に業務内容もイメージしやすいでしょう。
会社の内部統制部門に転職するメリットは、会計士として監査を行うよりも一歩踏み込んだ業務改善提案ができること。
会社の業務改善に興味があるけど、会計士の立場では十分なアドバイスができず歯がゆい思いをしたことがある人にピッタリです。
会計士の転職先7|中小企業のCFO
会計士が目指したいと考えている人が多いのがCFO。CFOになる道としては2つあります。
- 大企業に入って経験を積みながらCFOを目指す
- ベンチャー企業にいきなりCFOとして入る
大企業に入ってしまうと競争もありますし、年功序列なのでなかなかCFOになることはできません。
そのためCFOに興味がある方はベンチャーや中小企業のCFOとしていきなり入ってしまった方が良いです。
当然監査より業務内容も広くて責任も重いので苦労することが多いですが、自分自身の成長スピードを早めたい!という人はチャレンジしてみる価値はあります。
会計士の転職先8|IPOを目指している上場準備会社
ベンチャー企業でIPOを経験することは会計士としての自身の市場価値を上げることにつながります。
- IPOを数社経験し、IPO請負人として活躍するも良し
- IPO先でそのまま経営に参加して会社を成長させるも良し
その後は自分の志向に合った働き方を選択できます。
IPO前はどうしても激務になりますが、ストックオプションで一攫千金という夢があるのも上場準備会社の大きな魅力ですね。
会計士の転職先9|FASでデューデリジェンス・バリュエーションなどのM&A業務
コンサルに興味がある人はFASでデューデリジェンスやバリュエーションなどのM&A業務に携わるのが良いでしょう。
デューデリジェンスは会計監査と同じような仕事ですから取り組みやすいです。会計士試験で勉強したことを活かせる仕事です。
- 多くの関係者とプロジェクトを進めていく
- 社会的影響が大きい仕事もある
このような特徴があるので、人にアドバイスをしながら社会的に注目されるプロジェクトに関わりたいという人におすすめです。
会計士の転職先10|金融機関の審査部
財務諸表を見る力を活かせるのが金融機関の審査部です。金融機関の審査部は財務諸表に基づいて融資額の査定を行い、貸す貸さないの判断をする銀行の花形部門。
会計士を採用したいというニーズも高く、意外と監査法人から転職する人も少なくありません。
金融監査をしていた方が有利ですが、必ずしも金融機関の知識が必要というわけではないので安心してください。
会計士の転職先11|投資ファンド・PEファンド
高い成長性を持つ会社に投資を行い、その経営に参画して成長したらExitするという投資ファンドやPEファンドも会計士の転職先となります。
財務や経理という知識だけでなく、経営や色々な関係者とのコミュニケーションを取ることが求められますので、会計士というよりは、経営のプロとしてのキャリアと言った方が近いかもしれません。
投資ファンドやPEファンドは少数精鋭で、戦略コンサルや大手企業の経営企画出身者からも人気なので、転職のハードルは高くなります。
会計士の転職先12|コンサル会社
コンサル会社と一口に言っても色々なコンサルがあります。
- 会計コンサル
- 内部統制コンサル
- 税務コンサル
- M&Aコンサル
- 経営コンサル
今までの業務経験からどんなコンサルがしたいのか明確にしましょう。
専門知識がないのにコンサルに入ってしまうと入社後めちゃくちゃ勉強する必要があるので、今の仕事の延長線のコンサルから入った方が良いです。
幅広くコンサルがやりたいという人は監査法人系のコンサルより独立系のコンサルに行くことをおすすめします。
会計士の転職先13|総合商社の営業経理部
会計のプロを採用したいというニーズが高いのが大手総合商社です。大手商社に行くとBig4出身者がゴロゴロいます。
総合商社は取り扱っている分野がとても広いこともあり、営業部ごとに経理が別れていることが多いです。そのためそれだけ経理人員を確保する必要があります。
- 営業担当と一緒に商談の場に同席する
- 待遇がとても良い
- 海外勤務の可能性が高い
一般的な経理の枠にとらわれない仕事ができる上に給料・福利厚生が良いので会計士にはとても人気がある転職先です。
会計士の転職先14|税理士法人で税務
将来独立を考えている人、会計知識だけなく税務のエキスパートにもなりたいと考えている人は税理士法人で税務実務をやるというのがオススメです。
- 会計士も多いので違和感なく入れる
- 監査とは別の税務という専門分野の勉強ができる
税務知識をつけることで会計人としての価値は間違いなく上がりますし、将来を考えた時に「つぶし」も効く知識です。
会計士の転職先15|公務員
レアな転職先として、公務員という道もあります。
- 国税専門官
税金が正しく収められているかを調査して不正を正す公務員 - 財務捜査官
詐欺や横領、背任等といった知能犯罪の捜査を専門的に行う警察官
会計士としての知識や経験が活かせるのはこのような公務員。たまに募集がされているので、気になる人は警視庁のサイトを定期的にチェックしましょう。
「何がしたいか?」に注目して会計士の転職先を15個紹介してきました。
ここで、おさらいをしておきましょう。
この中から興味のある分野を選んで、転職活動をしていきましょう。これでざっくりとした方向性は決まったわけですが、会社をさらに絞り込むためには次の「譲れない条件で選ぶ」ことが必要です。
会計士の転職先の絞り方:譲れない条件で選ぶ
転職先を選ぶもう一つの軸が、転職で達成したいこと、つまり譲れない条件で選んでいくことです。
- 給料が下がるのはしょうがないけど最低限この金額はキープしたい
- 仕事だけでなく、プライベートも大切にできる働き方がしたい
- ローテーションがあって色々なことにチャレンジできる職場が良い
このように転職で求めるものは個人によって違います。
譲れない条件例1|給料・年収が良い
給与や年収は正直、監査法人は結構高いです。なので、現状維持もしくは年収アップを狙うのであれば、転職先の企業は絞られてくることになります。
転職したばかりは下がっても、徐々に上がっていき、トータルで見れば給与がたくさんもらえる職場はありますので、転職エージェントとの面談の場で生涯年収も聞くと良いでしょう。
譲れない条件例2|福利厚生が良い
監査法人の福利厚生は「ほぼない」と言っても良いくらいです。ただコンサル会社や税理士法人では福利厚生が整っていないことが多いです。
なので、家賃補助や休暇制度などの福利厚生を重視したい場合には、ある程度の規模がある事業会社になるかもしれません。
譲れない条件例3|残業なし(ワークライフバランスが良い)
残業の多い少ない=ワークライフバランスが良いか否かは会社によって全然異なります。
一方で求人票を見ても読み取れないことが多いので、転職エージェントとの面談の中でしっかり確認するようにしましょう。
譲れない条件例4|地方で働きたい・働きたくない
メーカーなどで地方に工場や拠点がある場合には、地方への転勤がある場合があります。
地方への転勤が良いのか悪いのかは人による部分が大きいので、自分の希望をしっかりと持った上で、判断していくことが必要です。
譲れない条件例5|英語を使った仕事がしたい
英語を使った仕事ができるできないも会社によりけりです。
どうしても英語を使った仕事をしたければ、その条件を満たす会社を重点的に探していく必要があります。
やりたいこと、譲れない条件を絞って転職エージェントに相談しよう
会計士の転職先は非常にたくさんあります。同僚や先輩を見ても転職先は様々でしょう。たくさんあるがゆえに迷ってしまう、他の人に流されてしまう人が多いのも事実です。
しかし他人のやりたいことと自分のやりたいことは違います。人の背中ばかり追っていては失敗します。
会計士の転職を成功させる鍵はとてもシンプル。
最高の転職先を選ぶステップは次のようになります。
まずは自分のやりたい仕事・興味がある仕事を決めましょう。
一つに絞るのも良いのですが、絞り過ぎてしまうと候補となる会社が少なくなってしまうので、2つ〜3つほど選択肢を確保して、優先順位を決めておくのが良いでしょう。
- 給与を重視したい
- ワークライフバランスを重視したい
- 将来のキャリアプランから逆算した経験を積めるとことが良い
- 英語を使った仕事がしたい
など、何でも良いので転職先をフィルタリングしていく基準を持っておくことが大切です。
やりたいことと転職で譲れない条件を考えたら、転職エージェントに相談して条件に合う案件を紹介してもらいましょう。転職サイトでもなく、スカウトサービスでもなく転職エージェントを利用するところがポイントです。
転職エージェントは会計士向けの非公開案件を多数保有しているだけでなく、自分が合格する可能性のある条件にあった案件だけを紹介してくれるので、無駄な労力を使う必要がありません。
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会計士は数値に強いという武器を持つ専門性の高いプロフェッショナルです。
さらにそのプロフェッショナル性を尖らしていくのか、はたまた違う専門性を身につけ2つの太い柱を作っていくのか、どちらの道もできる贅沢な環境にいるとも言えます。
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