- 経理のワークライフバランスが最高の理由を解説!
- 1年のうち最もワークライフバランスが崩れる時期も紹介!
- ワークライフバランスの良い会社に転職する秘密のコツも紹介!
経理のワークライフバランスってどうなの?
ワークライフバランスの良い企業へ転職するにはどうしたらいいの?
このような疑問を解決していきます。
- これから経理で働こうと考えている人
- 経理で働いているけど全然ライフワークバランスが良くない人
どちらかに当てはまる人に特に読んでもらいたい記事です。
経理として働いている人であっても、今自分が勤めている会社のワークライフバランスが良いのか?悪いのか?他の企業と比べてどうなのか?というのはわかりません。
結論から言えば、経理はワークライフバランスのとてもよい職種です。
Contents
経理のワークライフバランスが良い3つの理由
世の中には営業や経営企画、研究職など色々な職種があるわけですが、中でも経理のワークライフバランスというのは抜きん出ています。
こういう価値観をお持ちの方にこそ、経理をやっていただきたい。もちろん楽ではないですし、嫌なこともいっぱいありますが、趣味の時間を確保するのは難しくありません。
なぜ経理はワークライフバランスが取りやすいのか、その理由は以下の通り。
- 繁忙期は決まっているので予定が立てやすい
- 働き方改革で無駄な仕事がガンガン減っている
- 経理は転職でより良い環境の会社に行きやすい
それぞれ解説していきます!
理由1|繁忙期は決まっているので予定が立てやすい
経理をやっていて一番のメリットと言えるのが、忙しい時期は決まっているということ。
- 1月
- 4月〜6月
- 7月
- 10月
忙しいのは決算期です。さすがに決算時は休日対応が求められることもあります。しかし事前に休日対応が必要そうかどうかは何となくわかるので、予定を入れておかないなど対応を取ることができます。
一方で、閑散期は自分の裁量で予定が立てやすい時期です。うまく仕事を調整して2週間近く休暇を取って海外旅行に行っている人も周りにいます。
飲み会や習い事の予定を入れても、他の職種と比較すればドタキャンリスクも低い。想定通りの時間に帰れることがほとんどですので、空いた時間を有効に使えます。
- 熟練度が上がれば上がるほど効率的に仕事ができるようになる
- 他の部門と比べて育休や産休からの復職も比較的しやすい
という特徴があることも魅力的ですね。
理由2|働き方改革で無駄な仕事がガンガン減っている
世の中の流れとして働き方改革で、無駄な仕事は無くそうという方向に行ってます。
- いらない仕事は無くす
- 効率化できるものはどんどん効率化する
真面目に働き方改革に取り組んでいる会社は、仕事をイチから見直して、ガンガン無駄な仕事がなくなっています。
さらに外注化やRPAと言った新たな取り組みも始まっており、つまらないルーティンワークをやる必要はありません。
今の経理に求められているのは、経営者の意思決定に役立つ情報を提供したり、営業部に対して社内コンサルを行ったりという頭を使う仕事です。
私の経理の知り合いにアンケートを取ったところ、残業時間は平均して20時間以内という人が多かったです。
理由3|経理は転職でより良い環境の会社に行きやすい
経理自体のワークライフバランスの良さからは少し離れますが、経理は転職しやすい職種なので、結果的にワークライフバランスが良くなります。
- 残業時間が多い
- 土日出勤を求められる
- 有給休暇が取りづらい
このような環境なら転職してもっと働きやすい会社に移ってしまえば良いだけです。
経理は専門知識と経験がものを言う世界。一度経理で働いた実績を作ってしまえば転職先の会社を見つけることはそれほど難しいことではありません。
ここまで、経理のワークライフバランスが良い理由を紹介してきました。
おさらいしておくと、以下の3つが主な理由です。
- 繁忙期は決まっているので予定が立てやすい
- 働き方改革で無駄な仕事がガンガン減っている
- 経理は転職でより良い環境の会社に行きやすい
一方、経理の一年の中でワークライフバランスが著しく悪化する時期があります。
経理の繁忙期は年度末以降の3ヶ月間
上場企業であろうが、外資系企業であろうが、中小企業であろうが、経理で一番の忙しい時期は年度末ということに異論がある経理マンはいないでしょう。
決算期によって年度末は違うのですが、日本の会社の場合には3月決算が多いので、4月〜6月となります。この期間だけはワークライフバランスがワーク寄りになることを覚悟しなければなりません。
年度末が忙しい理由は以下の3つが挙げられます。
- 1年間の企業活動の総括をしないといけないため
- 作成すべき資料が格段に増えるため
- 規模の大きな会社では「監査」を受ける必要があるため
理由1:一年間の企業活動の総括をしないといけないため
年度末は一年間の企業活動の結果をまとめ、財務諸表を開示することが求められています。
そのため、1年間の終わりである年度末では、取り扱う情報量が非常に多くなり、経理業務の負担が大きくなります。
毎日ルーティンで入れている伝票を積み上げていけば決算数値ができる!というものではありません。
- 決算整理仕訳の整理・投入
経過勘定などの追加仕訳を検討して投入する必要がある - 子会社数値の確認
子会社から報告されてくる数値が正確であるか確認する - 予算と実績の差異分析
1年前に立てた予算と実績の差額について要因を分析して報告する - 見積もり項目の検討
減損や繰延税金資産の回収可能性など見積もり項目を検討する
このように多くの追加業務が発生します。多くのことを短期間かつ、かなりの精度で求められるのが年度末の特徴。
そのため、非常に慎重に数値を扱わなければならないため、精神的な負担も増えるのです。
理由2:作成すべき資料が格段に増加するため
特に上場企業で年度末決算が忙しくなる理由ですが、年度末決算は四半期決算と比較して作成すべき資料が増えます。なぜなら、有価証券報告書という分厚い書類を開示する必要があるためです。
有価証券報告書は100ページ以上にもなる分厚い開示書類です。その開示書類には注記で細かい情報を公開しなければなりません。
数値を開示する以上、その根拠書類を収集・加工してするため、その準備にどうしても時間がかかってしまうのです。
また、同時に経営者のために社内資料を作成し、報告することも求められます。
ということをわかりやすく資料にまとめなければなりません。
年度末からこれらの作業が始まり株主総会までは忙しいという経理部が多いです。株主総会の想定問答を作ったりと、中々気が休まる時はありません。
理由3:監査を受ける必要があるため
年度末は監査を受ける必要がある点も忙しくなる要因となります。
上場企業であれば、四半期ごとに業績を開示することが求められています。そのため、年度末だけなく3ヶ月ごとに決算を行い、会計士によるチェックを受けることになります。
ただ、四半期ごとに行われる会計士のチェックは「レビュー」という簡素化された手続によるもので、「監査」というガチで会計士がチェックするものとは異なります。
- 四半期:レビュー
簡略化された手続きでヒアリングがメイン - 年度末:監査
証憑の提出が求められたり、実物を見たりと詳細な手続き
年度末に行われる監査では、四半期レビューでは要求されない証憑の提出を求められます。より詳細な監査手続きやヒアリングなどに対応しなければなりません。
ただでさえ忙しい時期なのに監査対応までしなければならないのはかなりの負担です。
外資系企業であっても、本国の親会社に提出するレポーティングパッケージについて監査を受けている場合が多いです。日本に進出している外資系企業は、監査は必須というところがほとんどでしょう。
ワークライフバランスの取れた経理で働くメリット
経理には繁忙期がありますので、一年中ワークライフバランスが取れているわけではありません。
年度末決算の際には終電近くまで働くことも珍しくありませんし、時間にも追われて胃がキリキリすることも事実。
それでも働きやすさという面では、ワークライフバランスのとれたホワイト経理が最高です。
- 繁忙期でもストレスがかかりにくい
- 仕事以外に時間が使える
メリット1|繁忙期でもストレスがかかりにくい
ワークライフバランスが取れた会社の経理は、実は繁忙期でもストレスがかかりにくいです。
- 繁忙期が読めるので準備ができる
- 繁忙期は忙しいものだと諦めがつく
- 部内のフォロー体制がしっかりしている
いつが繁忙期かは決まっているので、体の準備と心の準備を事前に行えます。
例えば育児をしながら働いている人であれば、事前に親にヘルプを頼んだり、ベビーシッターさんに期間限定で助けてもらったりすることができます。
また、、ワークライフバランスを重視している職場では、繁忙期のフォロー体制がしっかりしているので、もしどうしても休まないといけない場合でもなんとかなります。
心の余裕があるのでそこまでストレスを感じずに繁忙期を乗り越えることができます。
メリット2|仕事以外に時間が使える
もう一つのメリットはワークライフバランスが取れた経理は閑散期であればほぼ残業なしで帰ることができます。
そのため、色々なことに自分の時間を使えるというメリットがあります。
- 仕事帰りにジムに行く
- 家に帰って、お酒を飲みながらNetflixを観る
- 子供と一緒に遊ぶ
- 家族みんなでご飯を食べる
- ゆっくりと読書をする
- 友人と飲みに行く
- 副業をする
- 勉強をする
このように、仕事とは関係無いけど重要なことに時間を費やせます。この自分の時間を一生懸命エンジョイすることで仕事への気力がみなぎってくると思いませんか?
ワークライフバランスが良い会社の経理をやることで、人生の質(QOL)が爆上がりします。
ワークライフバランスの良い会社に転職するポイント
ワークライフバランスは企業によって大きく差があります。これは、
- 働き方改革に対する意識
- 経理に対する社内の位置付け
が会社によって異なるためです。
働き方改革に対する意識が低い会社では、たくさん働くのが良しとされています。働き改革に積極的に取り組んでいる会社では、ワークライフバランスは良くなる傾向にあります。
また、経理に対する社内地位が高いか低いかも実はワークライフバランスに大きな影響を与えています。
経理に対する社内地位が低く「なんでも屋」と考えている会社では、誰もやりたがらない面倒くさい業務を押し付けられてしまうので、残業が多くなりがちなんですね。
残業当たり前のブラック企業と定時帰り当たり前のホワイト企業。せっかく働くならワークライフバランスが良くて自分の時間を取れる会社で働きたいと思いませんか?
- 安定的に利益が出る構造の業界を狙う
- 口コミサイトを参考にする
- 転職エージェントに職場環境を聞く
それぞれ解説します。
WLBの良い会社探し1|安定的に利益が出る構造の業界を狙う
儲かっている会社はワークライフバランスが良い傾向にあります。なぜなら、切羽詰まったコストカットをしないからです。
業績が悪い会社だと、コストセンターである経理部が真っ先に人員削減の対象となります。そうなると経理部員の負担が増してしまいます。
そのため、構造的に利益が出やすい業界を狙うことで、ワークライフバランスが良い会社に入ることができます。
- オフィスビル賃貸業
- インフラ系
- 航空・海運
- 医薬品
業績が良い会社は減損や貸倒引当金などのネガティブな論点の検討をする必要がないので、会計士対応も楽になりやすいです。
WLBの良い会社探し2|口コミサイトを参考にする
転職を考えている人が参考にして欲しいのが口コミサイト。
このように会社の評価やクチコミを投稿するサイトがあります。このサイトは実際にその会社で働いていた人の生の声が聞けるので、働きやすさを判断する上でとても参考になります。
残業時間がものすごく多かったり、点数が著しく低かったりする場合には、会社全体としてブラック企業の可能性があるので注意しましょう。
WLBの良い会社探し3|転職エージェントに職場環境を聞く
確実にワークライフバランスが良い会社を選びたいという時には、転職エージェントを使うというの一番良いです。
転職エージェントは、企業の人事担当にインタビューを行なって、雰囲気や働き方改革についてどんな取り組みをしているのか?実際の残業時間は?といった生の情報を聞いているのが強い。
転職エージェントとの面談の際には以下の点を意識しましょう。
- ワークライフバランスを重視した転職をしたいということを明確に伝える
- 案件紹介を受けた時に、残業時間と働きやすさについて質問する
遠慮してなかなか残業のことや「どれだけ忙しいか」が聞けないという人もいますが、とてももったいないです。せっかく転職エージェントを使っているのですから重要な情報は引き出しましょう。
そうすれば、ワークライフバランスが良い会社だけに応募することができ、イメージ通りの転職が実現できる確率が高まります。
ワークライフバランスの良い経理で余裕のある生活を
- 経理のワークライフバランスが良い理由
・繁忙期が決まっているので予定が立てやすい
・働き方改革で無駄な仕事がガンガン減っている
・経理は転職でより良い環境の会社に行きやすい - 経理の繁忙期は年度末以降の3ヶ月間
・1年間の企業活動の総括をする必要がある
・作成する資料の数が多くなる
・監査対応が必要となる - ワークライフバランスの良い経理で働くメリット
・繁忙期でもストレスがかかりにくい
・仕事以外の自由な時間が取れる - ワークライフバランスの良い経理に転職するポイント
・安定的に利益が出る構造の業界を狙う
・口コミサイトを参考にする
・転職エージェントに職場環境を聞く
この記事では、経理のワークライフバランスについて説明してきました。多くの人が思っていることは、ワークライフバランスの良い会社で働きたいということではないでしょうか。
今は働き方改革で残業削減に取り組んでいる会社が増えています。ということは、ワークライフバランスが良い会社に転職できるチャンスとも言えますね。
チャンスを活かすためには、行き当たりばったりで転職をギャンブルにしないことが大切。
私の友人が以前働いていた会社は、決算に関係ない時期でも80時間以上の残業は当たり前でした。他の会社の経理を知らなかったので、「こんなもんかな」程度にしか思っていなかったようです。
ところが今の会社に転職してきて、月20時間残業になった時は「ここは天国か!」と思ったと…笑
何より良かったのは、子供と過ごす時間が増えたこと。子供が起きている時間に帰れるし、休日も一緒に公園で遊べるのが何より嬉しいと言ってました。
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