- 難しい経理の転職理由を考えるポイントを解説!
- ライバルと差をつけるオリジナルな回答の作り方がわかる!
- 参考になる具体例も紹介!
経理という職種で転職活動を開始した時に、漏れなくぶち当たるのがこの転職理由という壁。職務経歴書に書かないといけない。かつ、面接で必ず聞かれる項目です。
未経験から経理を目指す場合には志望動機が必要で、こちらも同様に難しい。
「どうやって考えればいいの?」
「合格する転職理由・志望動機って何なの…?」
とどこから考えて良いかわからないという状態に陥ってしまうことでしょう。思いついたとしてもそれが合格ラインに到達する回答なのかも不安です。
私も転職活動を始めた時に経理の転職理由を考えるのに、数日間考えてもイマイチ良いアイデアが浮かばなかった経験があります。
- 御社の方が給料が高いと聞いたからです。
- 今の会社に不満があるからです。
正直にこのように答えられれば良いのですが、この回答で合格させてくれる会社はほぼありません。「うちの会社に少しでも不満があればまた転職してしまうのでは?」と面接官は考えてしまうからです。
巷の本やネットの情報では、すごく無難で表面的な回答しか載ってないので正直参考になりません。
「転職理由って何て答えましたか?」
すると、合格する経理の転職理由を考えるためには3つのコツがあることを発見したのです。
この3つのコツを押さえることで、
- 採用担当者に熱意が伝わる
- オリジナリティ溢れる
- 他人と差がつき、面接合格の大きな武器になる
- 自信を持って答えられ、印象が良くなる
という特徴を持つ転職理由が完成しますので、転職理由を考えることに消耗している人はぜひ参考にしてみてくださいね!
Contents
経理の転職理由を考えるのが難しい2つの理由
そもそもなぜこんなにも経理で転職理由を考えるのが難しいのでしょうか。それは基本的に経理はどこに行って同じような仕事だからなんです。
経理転職を考えている人なら漠然とその難しさが理解できると思います。ではその難しさがどこから来ているかというと、以下の2つです。
- 経理は転職理由の差別化が難しい
- 「御社じゃなきゃダメ」な理由付けが難しい
難しさ1|経理は転職理由の差別化が難しい
もちろん業種や業態、規模などによって細かい部分は違います。が、経理なんて突き詰めれば、
- ルールに則り決算を行い投資家に開示する
- 経営層に意思決定に役立つ情報を提供する
という2つの役割にだいたい落ち着きます。「制度会計」と「管理会計」ですね。そのため、転職理由に差別化を図ることが難しいんです。
- 業務の幅や裁量が少ない
- キャリアアップが見込めない
- 給与が低い
- 上司や同僚、後輩との人間関係が良く無い
言い方はもちろん色々ありますが、平たく言えばこんな感じで不満点「だけ」を転職理由にしてしまう。これはイマイチです。
確かに今の会社に不満があり、その不満を解決するために転職したいというのは理解できます。しかし採用側からすると、次の疑念がずっと頭の中に残ってしまうんです。
先ほども記載したように経理はどの会社にもあるし、やってることはほとんど同じ。
そんな中で「不満だけを解決したい」と言っても「ホントにうちの会社のために力を出してくれるの?」「楽したいだけじゃないか?」という評価になってしまいます。
転職によって不満を解決できるだけでなく、会社自体に魅力を感じていることをアピールすると印象が全く違ってきます。
難しさ2|「御社じゃなきゃダメ」な理由付けが難しい
会社自体に魅力を感じていることを転職理由に入れる必要があると言いましたが、少し考えてみるとこれって他の職種の転職であれば当たり前のことです。
営業職であれば、その企業の扱っている製品やサービスに魅力を感じたから、それを広めることで少しでも困ってる人の力になりたい。
研究職であれば、さらにその商品を使いやすくしたい、今ある技術をさらに発展させていきたい。
このように「その会社じゃないと達成できないこと」が自然と転職理由に入ってくるはず。
「御社の主力商品である〇〇に魅力を感じ、ぜひこの商品やその関連商品を売ることで、少しでも困っている人を助けたいと強く思い、御社を志望しました。」
〇〇の研究に興味を持ったのですが、今の会社だとどうしても〇〇の研究ができず、〇〇でトップクラスの実績を持つ御社を志望しています。
じゃあどうすりゃいいの?と思うかもだけど安心して。解決策を紹介するから!
経理で御社じゃなきゃダメな理由付けをするためには、情報収集が命。使える情報源は限られていますが、コツを掴めばそれなりの転職理由にするのは難しいことではありません。
ライバルに差を付ける経理の転職理由を探す3つのコツ
難しいからこそ経理で「御社じゃなきゃダメ」な理由をしっかりと組み立てることでライバルと差をつけることができます。
実際に熱意があってもうまく志望動機が整理できていないがために面接官に伝わらず不合格となってしまうのはもったいないですよね。
経理転職で「御社なきゃダメな理由」を探すコツは以下の3つです。
- 求人票を熟読して、採用したい人物像を明確にする
- 企業サイト内の採用情報に掲載されている人事メッセージを確認
- 経営理念に共感する
この3つのポイントを押さえることで、基本的にはどの業界であっても同じ流れで理由を探すことができます。
それぞれ解説していきます。
コツ1|求人票を熟読して、企業が採用したい人物像を明確にする
どんな転職にも当てはまる、面接で合格するたった一つの本質があります。
それはお互いにとってWin-Winの関係を築けるということを採用担当者に納得させられれば合格するということです。
当たり前ですが、企業はボランティアで転職志望者を受け入れているのではなく、足りてない人物が欲しいから人を募集しているわけです。
どんな人物を欲しがっているのか?をしっかりと理解することが合格への第一ステップです。
そのために必要なのが求人票を熟読すること。
- 求人票から求人理由を読み取る
- 求人理由と自分の経験の重なりをアピールする
この2つのステップで求める人物像を理解していきましょう。
ステップ1:求人票から求人理由を読み取る
まずは求人票から人を募集している理由を読み取りましょう。
- 採用ページなら「募集要項」
- 転職サイトなら「求人詳細」
- エージェント経由なら「求人票」「ジョブディスクリプション」
先ほども言いましたが、合格するために重要なのが、自分がその会社に入って活躍している姿を採用担当者にイメージさせること。
そのためには「自分と会社の方向性が一致している。なので志望した」というシナリオが一番わかりやすくて伝わりやすいです。
なぜ応募企業は人を取ろうとしているのかということを求人票から調査する必要があります。
- 事業を拡大していくためバックオフィスを充実させたい
- IPOを目指すため陣容を強化したい
- IFRS対応のため経験者を採用したい
- 担当者の退職に伴う人員穴埋め
- 管理会計に力を入れていきたい
求人票を見るとこのような理由が並んでいます。
応募企業がこれから力を入れていこうと考えていることが求人票から読み取れれば、自分もその分野に対して興味や経験があり会社に貢献できる、ということをアピールできます。
ステップ2:求人理由と自分の経験の重なりをアピールする
求人の背景を理解したら、その背景に対して自分の経験や知識をどのように役立たせられるかを考えていきます。
自分を取ることで会社にはメリットがあるということを端的に伝えることが大切。会社が中途採用をする一番の目的は、即戦力を採用することです。
ある程度社会人経験がある人の転職なら「入って何ができるか?」をアピールしないとダメ。
これは重要なことなので繰り返しになりますが、企業は人材が足りていないと感じているところを外部から補強します。メリットが無ければ採用しません。
- 「給与水準をより上げたい」
- 「もっとワークライフバランスの取れた」
例え本音の転職理由がこのようなだったとしても、それは独りよがりの理由に過ぎません。採用側企業からすれば「知らんし…」って感じです。
転職理由は応募者と採用者の利害が一致するかを見るのが本質です。
コツ2|企業サイトの採用情報に掲載されている人事メッセージを確認
会社ごとに取りたい人物像というのは違います。能力がどうとか以前に、性格が社風に合っているかというのは非常に大切です。
- IT企業
リーダーシップを取ったり行動力のある人が欲しい - 歴史のある大企業
落ち着いた雰囲気の信頼できる人
ざっくりと分けてしまいましたが、簡単に言えばIT企業と重厚長大な企業では、そこで働いている人の雰囲気は全然違いますよね。
社風に合っているかどうかは採用担当者もすごく気にするところです。せっかく入社したのに馴染めずにすぐ辞めてしまうのはお互いにとって良くありません。
とはいっても、求人票からはどんな雰囲気の企業か読み取れないですよね。
実は、企業がどのような人物を求めているかが良くわかる方法があります。
それは、企業サイトの採用情報を熟読すること。
企業のサイトには「採用情報」というページが設けられていることが一般的です。基本的には新卒向けであることが多いのですが、転職活動を行うなら要チェックです。
採用情報ページでは、
などが記載されていますが、特にチェックすべきなのが「人事部から志望者へのメッセージ」です。 採用情報には人事部からのメッセージや人事部長インタビューなどが掲載されてます。そこで語られている内容こそ、人事の採用担当者一人一人が共有している基本的な考え方です。 人事部からのメッセージを熟読し、それを転職理由に絡めることでより説得力のある文章が出来上がります。新卒向け、中途採用向けを問わず、企業サイトに掲載されている採用情報は隅から隅まで何度も読みましょう。 そうすることで面接の時に全く動じなかったんだ。面接が苦手という人に特におすすめの方法だね。 ここまでで、それなりの転職理由ができましたでしょうか? 中には求人票や企業の採用情報を熟読しても、どうしても転職理由が思いつかないということもザラにあります。 どんな会社でも使える技だよ! どうしても転職理由を捻り出せないという人は、経営理念に共感したということを転職理由にしちゃいましょう。 企業サイトには必ず経営者がどんな思いで何を目的として経営を行なっているかを端的に表した経営理念が記載されています。ヴィジョンと言われることもありますね。 例えばHondaであれば、以下のように記載されています。 Hondaフィロソフィーは、「人間尊重」「三つの喜び」から成る“基本理念”と、“社是”“運営方針”で構成されています。 Hondaフィロソフィーは、Hondaグループで働く従業員一人ひとりの価値観として共有されているだけでなく、 行動や判断の基準となっており、まさに企業活動の基礎を成すものといえます。 Honda は「夢」を原動力とし、 この価値観をベースにすべての企業活動を通じて、世界中のお客様や社会と喜びと感動を分かちあうことで、 「存在を期待される企業」をめざして、チャレンジを続けていきます。(企業理念) 経営理念はその企業のアイデンティティと呼べるものです。 採用担当者をはじめ、その企業で働く人が持っている共通の価値観。この経営理念は新人研修などで暗唱させられるほど大切な考え方です。 逆に言えば共感できない経営理念の会社に入ったところで苦労するのは目に見えてる。 経営理念に共感できる人だけ入ってほしいと考える企業も多くあります。 経営理念に共感した上で、それにまつわるエピソードを入れれば、立派な「その会社じゃなきゃダメな理由」の出来上がりです。 転職理由はある程度ロジカルに話をしなければいけませんが、最後は感情つまり熱意も大事です。 「どうしても御社に入りたい」と言われれば悪い気はしないよ。 経理は専門職ですから、合格するには知識も経験もあった方が良いのはもちろんです。 でももっと重要なのは、その会社で働きたいという熱意が応募企業に伝わるかどうかなんです。 ちゃんとその会社のことを調べていくのも立派な熱意。たくさんリサーチして準備して臨んでいることが伝わればOK。 応募企業に合わせた転職理由を時間をかけて用意しましょう。絶対にその企業じゃなきゃいけない理由があるはず。 それだけで他人と差を付けられ、転職活動において強力な武器を手に入れることができますよ! 自分なりの転職理由が用意できたら、最後の仕上げとして、転職エージェントに添削してもらうことをお勧めします。 転職エージェントには何人もの転職をサポートしてきた実績と数多くの”合格した前例”が蓄積されています。 まずは自分で考えて、転職エージェントの目を通すことで、 といったメリットがあります。 そりゃ合格に近づくよね。 使うなら経理転職に強みを持つ「MS-Japan」にお願いするのが良いと思います。経理は専門性の高い職種なので特化型の転職エージェントに添削してもらうに限ります。 参考まで、おすすめの転職エージェントは以下の通りです。無料で人生相談に乗ってもらえますからぜひ気軽に相談してみてください(電話面談などオンラインにて相談可能です) 合わせて履歴書や職務経歴書の添削もしてもらいましょう!
コツ3|経営理念に共感する
当然ながら熱意を込めるのも大事!
転職理由を考えたら転職エージェントに添削してもらおう!
・経理はどの会社でもやることは同じ
・リサーチをしないと良い志望動機は出てこない
1. 求人票を熟読して、企業が採用したい人物像を明確にする
・お互いにWin-Winの関係を築けるかが大事
・自分の志向と会社の志向がマッチしているというシナリオを描く
・そのためには、求人票から企業が採用したい人物を見抜く
2. 企業サイトの採用情報に掲載されている人事部からのメッセージを確認
・企業サイトの採用情報は転職活動の宝の山
・注目すべきは人事部メッセージ
・人事部メッセージと志望動機を絡めるとOK
3. 経営理念に共感する
・経営理念は企業で働く人共通の価値観
・どうしても志望動機が見つからない場合には経営理念を活用すると良い
・専門知識も経験も大事
・でも最後は熱意が伝わるかどうか
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